「ために」と「ように」の違いを解説【日本語文法】

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『「ために」と「ように」は何が違いますか』って質問されたけど、なんて答えればいいの。。。

「ために」と「ように」の違い

意志動詞(明確な目的・目標) +ために

無意志動詞(神のみぞ知る未来) +ように

 

例文と解説

では、例文を見てみましょう。

例文

試験に合格するために、一生懸命勉強します。
試験に合格できるように、一生懸命勉強します。

この二つの文は基本的には同じことを言っていますが、受ける印象がちょっと違いますよね。

印象が違うということは、意味が違うということであり、文法が違うということです。

①の場合

今回扱う「ために」は、目的を表現する文法と言われることが多いですが、それはまさに前に置くのが意志動詞だという特徴からきています。

①の文は、

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「合格する」という目的・目標(話者の意志)があるので、自分は「一生懸命勉強」という行動をとってます。

という感じがしますね。

 

②の場合

いっぽう「ように」の場合は、達成されるかどうかは不確かというところが特徴です。ですから前に無意志動詞を置きます

②の文は、

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合格できるかどうかは神のみぞ知ることだけど、そこで私は合格という未来に進みたいので、最善を尽くしておきます。

という感じがします。

 

七夕の短冊や絵馬などにも「大金持ちになれますように」と、よく「ように」が使われます。
あれは、「大金持ちになれるかどうかは不確かだけど、なれたらいいな~。神さま、ひとつお願いします」という意味ですよね。

これを「大金持ちになるために、~。」と書くと、お願いではなく決意表明になります。
この場合は「大金持ちになることを私は不確かだとは思わない。なぜなら自分の行動によって確かなものにするから!」ということですよね。

 

学生のつまづきを先回り

「間に合う」は無意志動詞です。
「間に合わせる」が意志動詞。